2

長浜ワーケーション<座談会>レポート

ここで書き始めます...

2022年6月30日に開催した長浜ワーケーション<座談会>のレポートになります。
録画・録音をしておらず、多分に記憶ベースですので、ご了承ください。また、参加された方からの補足を期待しております!

【日 時】2022年6月30日(木)15~17時半
【場 所】びわこピクニックベース
【ゲスト】安藤様(長浜市)、竹村様(長浜まちづくり株式会社)
【テーマ】地域都市における課題と取組(人口減少を主に)

講演①:安藤様
●長浜市の現状
  • 全国でも上位に位置するくらい面積が大きい市である(琵琶湖と同じくらい)
  • 企業としてはヤンマーの工場がある。
  • 人口は減少が続いている。毎年1,000人規模で減っている。うち8割が市外への流出。 特に女性の減少が大きい。
  • 滋賀県全体、また、長浜市内で見ても、北から南へ人口移動している。
  • それに伴い、「空き家」も大きな問題になっている。

    →年間で100件前後ずつ増える。

●現在の取組
  • 市としては、移住の促進、空き家の活用(空き家バンク)に取り組んでいる。
    →移住については、5年前は年間30名程度、現在は60名程度で増えてはいる。
    空き家
    バンクを使っての活用(移住)は3件の実績ができた。
    →人口減少や空き家増加のペースに比べれば、“焼け石に水”ではあるが、続けていく。移住
    を受け入れた地域は、町がわかりやすく活性化するという効果も感じられており、この取り組みを続けていくことが大事と考えている。
  • その他、長浜市の中小企業を、市外の専門家が支援する取り組み(SUKEDACHIプロジェクト)もしている。また、鎌倉市の「かまこん」面白法人カヤック社)を参考にしたビジネスイベントなども企画している。長浜市そのものの人口だけでなく、長浜市に関係を持っている方々まで含めた「関係人口」を拡大していくことも重要と考えている。
講演②:竹村様
●ご経歴
  • 都市開発・再生のコンサルタントを行い、全国のまちづくりに関与してきた。
  • その中で長浜市と関与する機会があり、魅力のある地域と感じて9年前に移住して現職に就いた。
●長浜市のまちづくりの歴史
  • 彦根市は「殿様の町」、長浜は「商人の町」であり“町衆”が強い文化がある。
  • 長浜は一度、都市再生としてモデルケースになった時代がある。長浜は歴史ある街並みが多かったが、昭和の高度経済成長~バブル期に流行った郊外開発にともない中心部の商店街は衰退した(これは全国で起きたこと)。その中で、地元でもともと「黒壁」(国立銀行として建った後、カトリック教会になっていた)と呼ばれる建物があり、そこまでも売られることが決まった時に、“町衆”が「それはよくない」と立ち上がり、自分たちで1口50万円で計5,300万円程の資金を出して買い戻した。そして、そこを観光資源として自分たちがディベロッパーとなり開発して、大阪や名古屋からの観光集客につなげ、成功した。
    再開発する→テナントが入る→収益が上がる→再開発する、のサイクルを回していった。
  • ただし、2010年代になるとこのモデルもうまくいかなくなる。観光客が減る、落としていく金額が減る、という中でテナントが出ていくことになる。自分が関与するようになったのもこの頃から。その当時は、観光バスが来て30分滞在してお土産を買う、という構造で、訪れた人も「なんで長浜?」という状況だった。こういった中で、運営側では「滞在時間をどう延ばすか?」などの議論に終始しており、根本的な対応には目が向けられていなかった。
  • 歴史的な流れとしては、「郊外開発(中心部衰退)」→「中心部再開発」ときているが、これまでの観光客を呼び寄せるだけのモデルはもううまくいかないと考えている。今後は、「中心部と郊外のつながり」が大事になってくると考えている。郊外でも、酒造の方などいい取り組みをしていて、そういった方々も巻き込んでいけないかと考えている。
●取組
  • 地元の人が集まる場として「どんどん」を作った。路地裏の空き家を再開発した。企画当初は役員の賛同を得られず何度か否決されたが、最後は押し切った。結果として、地元のいろいろなイベントが企画されるなど、良い場になっている。

    参考:http://dondonbashi.com/about-2
    →この流れから、びわこピクニックベースにつながった
  • 現在、計画中なのは、
    • 空き家を再開発した社員寮
      学生などに聞くと「長浜は近隣エリアよりも高い」と言われる。それでも月3~4万円の世界。また、ヤンマーなど会社の転勤で来る人もいる。ただ、いい住居がないので単身赴任。それなら、逆に、安くするのではなく「この値段を出しても住みたい」と思える住居にリノベーションして展開できないかと企画している。
    • 総合的なまちづくり
      琵琶湖、商店街などをバラバラに考えるのではなく、統合したコンセプトで検討したい。
  • これからのまちづくりは、行政が音頭を取ってトップダウンで進めるやり方では難しいと考えている。現場での意見を吸い上げながらやっていくかたちを目指したい。